6月梅雨入りと同時くらいに群飛が活発になりました。5月末くらいに初めの群飛が有ったのを記憶しています。群飛は、シロアリたちの結婚飛行。成熟しかけた巣の中から10パーセントのニンフが羽アリに変態して一斉に飛び出す事を群飛と言っています。ツバメやスズメ、ヒキガエルやヘビなども好んで羽アリを食べます。先日も有る倉庫から飛び出した羽アリ達をツバメがせっせと啄んでいました。初夏の風物詩としてはあまり目立たなくなってきましたが、私たちにとって群飛は、活力の源とでも呼べるくらい、やる気になります。
戦いは、それだけではありませんが、お客さまの質問や管理する場所のチェックもして行かなければなりません。この時期、群飛によってシロアリの成虫に出会った方はやはり心配になります。羽アリが飛び出して番いになりそこから繁殖が始まります。繁殖3年くらいは、巣を成熟させる為に卵を産み、育てる事に力を注ぐようですが、ある一定の限度を超えると、その卵たちに変化を与えるようです。社会性を持つシロアリの巣には、フェロモンでのコントロールが必須だと言われていますが、その成分や意味合いは今も研究者たちを悩ませ、新しい事実も多く表れていると聞きます。最新の研究では、卵に似せた駆除剤が開発されているようです。まだ市場には現れていませんが、いろいろな事を考えられている現状です。この世界には研究者が少なく、私たちも現場で不可解な現象に出会う事も有る反面、自分しか知らない現象もあり、手仕事の最先端を自負したりしています。勉強は一生続けなければなりませんが、この事も大切な自分達の食べる糧なので、追及して行きたいと思っています。害虫駆除の事ならお任せ下さい。