この子が生まれて、早六年。最近は道着を着て道場に現れ、基本稽古に打ち込む姿を見て感動するお父さんになっていますが、そこは道場であり私情よりも公平性や統一性が重んじられる世界。
親子だからと言って特別扱いは出来ません。空手道の世界でもいろいろな所で、いろいろな親子関係を見てきました。当道場でも、親子で打ち込まれている方々も居られます。私自身、子供が4人とも空手道を稽古しています。長女はいい選手に育っています。次女は力量で優っても気持ちで負けてしまう私のような選手です。三女はこれから化けるのではないかと思いますが、どうなるか分りません。長男は…完全に未知数です。みんなが元気で楽しく打ち込めれば、勉強が少し出来なくたっていいや!くらいに考えています。
私の先生から教えて頂いた言葉の中で、「空手道は黒帯から始まる。」と言われた時に、辞めてはいけないんだと感じました。選手として活躍するだけが空手道ではありません。後進にしっかりと伝えるのも空手道の道です。体を鍛え、健康で過ごす事も大切だし、礼節は人間として出来なければならない最小限度の節度だと考えています。そう言ったものを、しっかりと身に付け、体の使い方や健康まで勝ち取れる空手道。私の中ではなくてはならないものになりました。これからも出会っていく人々に空手道の良さをたくさん伝えて行きたいと思います。