宗武館は今年で30年を迎えようとしています。私が大学を卒業し、就職を経て、福岡へ帰郷したと同時期に空手道の稽古をする場所として始めました。最初は私一人で始めたのを記憶しています。紆余曲折、七転八倒、いろいろな先生方の協力もあり、現在の形になりました。子ども達も一緒に空手道の道に入り、楽しんで空手道を学んでいます。今日という日は二度と来ませんが、積み上げてきたものは消える事がありません。小さな一歩を少しづつ歩く事によって少し先の所まで行けるようになってきました。一昨年から福岡県空手道連盟の事務局長を仰せつかり、この事もいい経験として私のキャリアを積み上げ、大切な道場生の方々と日々を楽しんで行けています。これからも少しづつ成長し、前向きに正直に歩いて行きたいと思います。稽古は今までもそうですが、基本を中心にコツコツと積み上げていくしかありません。続けて行きます。空手道を学ぶ事によって、其々の夢や目標を掴み取るために稽古を積んで、最終的には人生の中で大いに役立てて貰いたいと考えています。礼節、気合い、根性、我慢や勢い、人として当たり前で自然な事を続けて行きたいと思います。試合や昇級昇段審査、演武など人前でやらなければならない事を緊張して、自分自身と戦う事で大きくなっていく自分自身に楽しみを覚えて頂きたいと思うのです。人に勝つ前に、自分との闘い。技を覚えるよりも心を鍛える。良い形で成長する方々を見守っていきたいと思います。

- 玄制という琉名の意味
- “玄”とは微妙で深遠な理を表し、“制”とは制度、形作る等の意味があり、「玄制」とは奥深い真理を求め、それを得て形に するということである。
- 玄制流空手道の基本原理
- 国家間の戦争であろうが、単なる喧嘩であろうが、勝つために有効な方法は常に相手の意表をつくことであり、解り易く言えば、玄制流の基本原理はこの一点を徹底的に追及したところにある。それをどうやって型の中に表現するか、そしてそれらの技を如何にして実用化するかという研究の末、祝嶺正献がたどりつき創作した技法原理が、施・運・変・捻・転ということであった。施とは体軸の縦方向の施回運動であり、運とは前後上下への昇降運動である。また変とは前後左右へ自ら倒れる運動であり、捻とは主として、その場における体の捻転による手技・肘技の使い方をいう。そして転とは体の前転・後転・横転により相手の予測外に変化した状態での技法でる。これら玄制流の技法を集約した代表的な型として広く知られているのが三才の型である。
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