宗武館 壱岐道場は女子率が非常に高い。男子の方が完全に少ない。壱岐中学校の武道場を借用して稽古を行っているが、今年からは中学生が2名に増える。進級した子がいるからです。
少しづつですが進歩する彼らを見るたびに嬉しくなりますが、それは子育てと似ていて通常は叱ってばかり。こうしなさい、あーしなさいと小言を言っては形を治す。すぐ出来ることもあれば、出来なくて悔しくて泣く子もいる。泣いても仕方がないと言うのがいいかどうかは分からないけれど、泣いていたって前には進めない。意味を理解させ、自分の身につくように教えていく事しか出来ません。毎日のように稽古して、汗かいて覚えた事は、きっと役に立つはず。突いたり蹴ったりする事で役に立つことなんてありません。稽古の過程で身に付けた信じる道を歩む事や辛抱して頑張った事、大きな声を出して強い敵に立ち向かった事、出来ない事をやり遂げた事、稽古には痛みや汗や涙が付いてくるけど、嘘を付く事はありません。自分の力を信じて、打ち込んだ日々はそうそう壊れるものではありません。社会に出て思い出して欲しい。たくさん叱られて、自分の力を信じて稽古した日々を。
試合でいい結果を残す事も大切な事かもしれません。もっと大事な事は、自分に負けない事。疲れた自分に負けない自分。サボる自分に負けない自分。流されない自分。筋を通す自分になって欲しいと思っています。