空手道の修業の中には、昇級審査と言うものがあります。日々の稽古の成果を、審査し昇級を与えて行くと言うものです。成長の過程において目標や成果をどう出して行くか悩む事なく、出来ているかを審査する方も気が楽です。昇級システムは社会の中でも、給与や役割を決める時に大きく役に立つもので、これを体で表現し、形や意味まで習得出来るものとして考えれば、とても道場生にとっては有難いシステムである事もお判り頂けると思います。普段、怖い先生がさらに怖く見えたり、人のいる前で形を打つなんてゾッとしたりします。それでも、その環境で、とてもつらい環境で自分の技を披露して審査して貰うと言う事は、昇級の喜びも将来の目標になる礎になると考えています。子ども達に昇級審査と言うと喜ぶ子たちが多いです。やっぱり、見て欲しかったり、独り占め出来る占有時間が持てる事だったりするようです。そして何より帯の色が変わる事。子ども達にはとてもうれしい出来事です。大人の方々も、緊張はするものの、しっかりと拘りは捨てて出来るようです。
宗武館では、国際玄制流空手道連盟 武徳会の昇級審査科目をしっかりと学び、少しづつ昇級して黒帯までが準備期間、黒帯から本当の空手道としての修業が始まります。指導者を目指す者、選手として大成したい者、健康を勝ち取りたい者、それぞれがそれぞれの目標を持ち、しっかりと学んで行く事を応援し先達から伝わる技や志を伝えて行ければと思います。
